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  ■ トップページへ     嬬恋村 キッチン改修    2010年8月  サイト管理 (有)土屋建築 土屋紀明 
群馬県吾妻郡嬬恋村大前99-1
TEL     0279−96−0356
FAX    0279−96−1101


 写真のみを御覧になりたい方は下側にスクロールしてください。

■ 工事の経緯
この現場は去年、トイレや洗面の水回りなどの改修をしたお宅なのですが、その時の仕上がりに満足してもらえたらしく、「自分の想像以上に格好よくなった・・・。」と・・・。
そんな事もあるのでしょうが、今回のキッチン・食堂の改修工事は、要望は基本方針のみ・・・。 細かい部分について
(プランやデザイン・色あいなどのかなりの部分)は、
施主奥さんから、「専務さん
(私の事)の良いと思うようしてください。」・・・と、ほとんど任された格好となりました。 

■ 工事前の状況
古い流し、作業台、ガス台等が北側位置
(工事後は家電・食器棚の位置)に配置され、流し前の6尺幅の窓上に吊り戸棚(高い位置すぎて殆ど使われて無い)が設置してあった。
他にキッチン用具等を置ける所として、南側には少し大きめの食器棚が置いてあったが、収納不足は否めないようだった。 
流し前の窓以外の採光場所は、東側に9尺幅の大きな窓と、南側に出入りに使われていないアルミの勝手口ドア
(上部はガラス)など3方向から明かりが・・・。 
壁色は明るく無く、食器棚が茶木目塗装で、部屋の内装色からすると暗くなってもおかしく無いが、窓面積が多かったので昼間はそれなりの明るさは確保出来ている様子。
建物の構造は鉄骨構造で外壁下地鉄製の下地のにモルタル塗りで無断熱・・・。
(去年手がけてあるので了承していました。)
いずれにせよ、内装材(床、壁、天井材)や設備を含め使える箇所は無いので、全面的な改修工事となった。

■ 要望
�@ 綺麗なキッチンにしたい・・・。    今までの綺麗にならず、片づかないキッチンにストレスを感じていたようで、今回の1番のポイント
�A 汚れない・汚れても掃除がらくなように。  以前のレンジ周りは、換気扇の選択・板金製作したフード位置・・などで、油汚れしやすく苦労したからだろう。
�B 十分な収納・片づくように   このお宅の場合、家族数は少ないが、実際に持っている食器や調理器具類の量が多く、収納場所を多めにほしいと言う事だった。
�C テーブルではなく座卓    一般的な食堂のテーブルは使わず、既に慣れている居間にある家具調こたつを移動して使用したいとの事。
�D 冬寒いので断熱性を考慮     窓だけは2重だったが、構造が熱を通しやすい鉄骨構造鉄製下地の上、床・壁・天井共、断熱材無しで、隙間だらけの状況。 

■ その他考慮すべき事とプランニング
新築であれば、上記の要望をまとめれば、色々なプランが出来そうな気がするが、改造なので、間取りを広げる事は困難。
(実際には、外壁内面は鉄下地の熱橋対策のため
40mmの押出発砲ポリスチレンを挟んだ下地分、わずかだが以前より小さくなっている。)

この割合小さい室内空間で十分な収納量や位置、圧迫感の無いデザイン
を考えてキッチンは吊り戸棚の無いフラット対面型に・・。収納や家電置き場、冷蔵庫などはキッチンの後ろ全面にと考えた。
尚、キッチン配置からすると、改装前の窓位置は適切な位置では無いので、外壁を壊し、サッシと外壁を新しくする事も少し考えてみたが、
構造的
(鉄骨構造モルタル外壁)に見て、工事規模が大きくなりすぎ、金額がかかるの割に見返りが少なそうなので、北面の家電収納や食器棚位置の開口部は、単に塞ぐ事にし
東面の大きめの採光部は、キッチン側面レンジフード取り付け壁幅分、窓を縮小
(窓内側に断熱下地壁を作っただけなので外サッシはそのまま。)するよう考えた。
 
■ キッチンの詳細
今回のシステムキッチンはINAXのイストを採用、キッチン部は収納量や使いやすさを考えスライド式収納に・・。 調理機器は、最初は施主奥さんが今まであるアルミ等の鍋類が多数あるため、
ガス調理器でとの話だったが、最近でも鍋にガス台の火を付けっぱなしで忘れた事がある事や、
�Aを考えると、IHクッキングヒーターの方が油分が飛びにくく周囲が汚れにくい事など
安全性、防汚性、清掃製などを考え、それと今までのアルミ鍋も使えるように、オールメタル対応のIHクッキングヒーターを提案し採用となった。

■ 色合いの検討
まずインテリアの方向性として、工事前の全体的に暗い印象に不満を持っていたようなので、全体的に明るく活気があるようなキッチンを目標とした
まずベースとなる内装の天井・壁面クロスは明るくなるよう、一般的なホワイトベージュ系を想定、床材は明るく傷の付きにくい楢無垢フローリングA品とした。

キッチンの扉色だが、上記の通り窓の面積が少なくなってしまった事もあるが、濃い扉色は、部屋を暗くしてしまうので当然選択外とした。
かと言って、ホワイトとか淡いベージュ系のような、キッチン自体が目立たない
(自己主張しない)色は、私的には空間で魅せるような建物(新築でないと無理だろうが)の場合は良く合うと思うが
この物件のように空間が一般的で、デザインのポイントが無い場合では、悪くは無いがあまりに無難すぎる気がする。
それに奥さんから、「白は汚れが目立ち易いから、多少色が付いたほうが・・。」とも言われているので却下。
扉のグレードを上げれば選択支も増えるし、正直使ってみたいのもあるが、いくら任されているとは言え、改修工事である事と、使い勝手や性能が変わらないのに金額が15万
(最大で)位
上がるのもどうかと思うので、グレード2
(グレード1〜6の安い方から2番目)で色はパステルグリーンを提案した。 尚、天板はオープンキッチンで目立つので白い人工大理石に。

シンクも色を合わせ、シャワー水栓も格好のいい物を選択した。 あと、IHやスライド収納、レンジフード、ダストワゴン、冷蔵庫
(施主購入だが色指定)を補助カラーのシルバーで統一
サイドの不燃壁位置は、私の場合、質感の高いタイルを選択する事が多いが、今回この部分をあまり目立たせたくなかったので、キッチンパネルにした。
あと、先程の話に戻るが、キッチン扉色のパステルグリーンは、インテリア的に言えばどちらかと言うと合わせにくい色になると思うが、自信を持って提案できたのも、カーテンも確実に
こちらで選定出来るだろう思ったからである。  そのカーテンだが、扉色とのバランスが良いと思った生地は、思った通り少なかったが、幸い、中級グレードでカーテン生地
(2000円/m位)
でイメージに近い物があり、それで決定。  それに合わせて、カーテン生地のみ2m購入して、テーブルクロスにするよう提案した。
(縫製は自分で、実際はクッション用の端材も余った。
尚、他にもベッドカバー・クッションなどにもカーテン生地を購入・又は縫製出来る。 ただ後で欲しくなったとしても、カタログ更新で廃盤になる事も多いので、入手が出来なくなるので注意が必要。)


■ 断熱工事

 改修前の状況は�Dの通り、鉄骨構造無断熱状態だったので。  床は根田の間に50mmの発砲ポリスチレン3種を挟み、床から壁に空気が上がるような隙間は現場ウレタンで全て塞ぐ
壁は下地の軽量鉄製C型鋼の間の隙間を10K袋入グラスウール100mm断熱材で埋め、ただそのままだ、熱伝導率の高い鉄の下地を通して熱が逃げてしまうため、
室内側に40mmの押出発砲ポリスチレン3種を挟んだ下地分を付加した。
天井は16K高性能グラスウール100mmを2枚(天井専用の断熱材)200mmにして屋根面からの焼け込みが室内に入らないように対策した。
開口部は、あまり手をつけられないため既存サッシのガラスをLO-Eペアに取り替えた。しかし既存枠の性能や気密性が足りないため、室内側に木製のガラス建具を入れることにした。



  ■ キッチン ・ 食堂



















キッチンは圧迫感が無いよう吊戸棚無しのフラット対面オープン型。
キッチンの下部は収納量や使いやすさからスライド収納タイプに
IHクッキングヒーターはWオールメタル対応品
IH脇の壁は、今回あまり色を増やしたくなかったので、
アイボリーのキッチンパネルを採用。
その他の内装クロスは壁・天井共、ふき取り掃除出来るタイプ
キッチン天板は人工大理石。
高さは奥さんの身長で使い易い、少し低い800mm





シンクは綺麗で油汚れしにくいエクセラガードシンクを採用。
尚、このシンクはステンレスの上にカラーコートした製品
なので、弾力性があり食器も割れにくい 
それと、シンク周りの純正オプションで水切りバスケットを付けた。
市販の水切りかご&トレイセットと違い天板スペースを取らず
見栄えもすっきりするのでオープンキッチンでは
是非とも付けたいお勧めのオプション。




シンク前にあるのは、スクリーン付きまな板スタンド。
洗い物がたまっている時の目隠しと、以外に置き場に困る
まな板を上手く収納する。 キッチンは住む前がいかに綺麗でも、
実際に使っている時、いつも全ての物を収納出来る訳ではないので、
そう言う意味では、これもお勧めのオプション





食卓用の座卓の真上に換気扇を設置
また、ペンダント照明の位置を下げる事で
視線を下げ、座卓でも違和感のないように・・。
尚、ペンダント照明のみでは明るさが足りないので、
食堂部分に4箇所、ダウンライトで補助。








オープンキッチンの場合やはり収納部も目立つので美観を考えれば
同じキッチンメーカーで揃えた方が綺麗なので、同じくINAXイスト製に。
収納部は右からスライド式食器食品庫、中央部は家電収納庫
冷蔵庫は工事後、お客さんが購入。 私からは
幅が少し大きめ(685)色はシルバーの製品を薦めた。




家電収納下にはダストワゴンを設置。 床下収納は、正直使い易い訳では
無いが、床下点検口としての意味も兼ねて設置した。





食器食品庫のスライドタイプ扉は操作性も軽く、開き戸扉タイプ
のように開けた扉が邪魔にならないので狭い場所では便利。




対面型キッチンの食堂側は全面開き戸タイプの物入
ティーカップ類などの収納に便利。
TV台と上下の物入れ部分は、以前は作り付けの食器スペースだった部分
尚、TV下台はTV録画用外付けHDと、ビデオ類が上手く収納が出来るよう
工事完了後に依頼され現場に合わせて製作した。









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