別荘地で仕事をしていると、たまに近くの別荘のオーナーさんが工事に興味を持って声を掛けてきたりします・・。 そんな中から工事に至った事例です。
実は、20年くらい前に当社で建てた別荘がこの現場のすぐ近くにありるのですが、・・・ 外回りが傷んできたからと、全面的な外部補修工事を依頼され、外壁サイディング張替とか、腐ったウッドデッキを取り壊し食事が出来る大きさに拡張するなどの工事をしていました。 そこに、このページで紹介するオーナーが、散歩で通りかかったのですが、私たちの工事に興味がありそうだったので、何気なく「当社はウッドデッキを耐久性を良くするため、普段こんな方法を取っていますよ・・・。」と言うような説明をしました。 そうしたところ、ウッドデッキやサンルームの具体的な質問があり、答えていると実は既存のウッドデッキが傷んでおり、この際いろいろ直したいとの事。 その後正式にプラン提示となりました。 ・・その時のオーナーさんの希望は、こんな感じです。
@ 今あるウッドデッキ(ベランダ)の位置に、冬や雨の日に使える明るいサンルームを作りたい。
A 他に、夏などに多目的に使えるウッドデッキを作りたい。
B デッキなどに支障がある樹木だけでなく目の前の混みすぎている立木を減らし視界を良くしたい。
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■ 外観とウッドデッキ |
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自然環境を生かし、眺めの良いウッドデッキ(ベランダ)。
小高い場所にあり、写真左に向かって沢になっていて小川が流れている
サンルーム前に形の良い岩があり、それを避ける形で
ウッドデッキを一部斜め形状にした。
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サンルームからの出口は引き違いサッシ半分分確保
ウッド デッキの施工法は、耐久性を良くするため
木材部分を加工後、工場にて防腐注入加工し
塗装(シッケンズ)後にステンレスビスにて組付
ウッドデッキは多人数での食事などでも狭く無いように
巾3840×奥行き5460(少し斜めなので短い部分)で設計。
左梁に付いているはテンパル製の電動オーニング
夏の日差しの強い時期や少々の雨の時便利。
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■ サンルーム内部 |
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サンルームは明るくしたいとの希望だったので、南面全面をガラスにしたいと考えた。
でも、そうすると南面側の耐力壁(筋交い)が無くなってしまうので、南正面
6尺FIX位置にあまり目立たないステンレスブレス筋交い(コボット)取付で対応。
既存の梁はサンルーム内が明るく感じるように、こげ茶色を白色に塗り変えた。
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サンルーム内部の壁・天井材はパイン羽目板。 床は桜無垢フローリング
今回は増設工事なので、母屋より断熱性能UPしても意味がない。
よって、開口部はアルミサッシ上部のFIXは木枠 ガラスは全て単板ガラス
ただ、断熱施工で床にスタイロフォーム3種50mm 壁・天井に高性能GW100mmを
正しい施工方法で使用しているので、冬でも母屋のような底冷え感は無い。
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■ 工事前の状態 |
工事前の全体写真(上) と手摺(右上)、床下(右下)の写真
既存ウッド デッキは何とか上にのぼれるが、木材は下地共に
既に腐っておりいつ穴が開いてもおかしくない状況だった。
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