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A邸2003年完成(夫婦の永住物件) 3−3 図面完成 | |||
前回の図面を見て、 「新築をすれば、お客が見に来るし客の寝る部屋は必要だから・・・。」増加分はみてくれると言うので図面変更に・・・。 ほかの間取りは気に入ってもらえたようなので部屋を追加する方向で考え直してみました。(これが決定図面となりました) ■土地の簡単な概要■ 同じ。 ■家族条件、他■ ほぼ同じ。 コストを抑えるため小さな家になることには納得。 ほかに寝ることのできる客間を設けたい。 ■図面の見かた■ 居間に寝る必要がないため縮小し、和室の客間を増加、入口片引戸の開口部をできるだけ大きくとる事によって、開けた時は 居間の一部に、閉じたとき和室になるよう考えました。 (壁表面クロスは居間と統一してある)また吊押入れにしていることについては デザイン的に軽く見えることと、また布団が下に敷けるため部屋が小さくてすむこと。 などの理由です。また玄関が南に移動したため 台所の一部が、見えるようになってしまったことについては、天井からロールブラインドを付けることで対応しました。 トイレについては、夫婦二人なので、それほど問題にならないと考えていたのですが、やはりカーテンを付けるということに、 居間の天井部分は梁を少し見せ、少し吹き抜け風に、うちに少し余っているパインの羽目板を考えました。 照明器具や内装、色合いについても全てまかされることになったので、最初から仕上がり後のことを想定して、部材や器具選定が できたと思っています。 ■特徴■ この住宅はSHS 外張り断熱工法を選択し、床面、柱外、桁上で気密を取るようにしました。 断熱工法を寒冷地で選択するメリットとしては、給水管を架橋ポリ配管システム(各社とも名前が違うが、TOTOでは、 アクア・ハイウエー・システムと言う名前で、宣伝している。興味のある人はリンクから入って、調べて見て下さい) を、凍結の心配をしないで使えることでしょう。 (この給水配管を使えば、赤水や、配管取替などの心配もなくなるので、温暖な地域ではよく使われるようになってきたが 寒冷地で配管内が凍結すると、配管内の氷を溶かすことが大変だというデメリットももっている。) 給水配管は、和室南東面の壁下〜天井を通して洗濯上でヘッダーで、分岐する方法にした。給湯器もFFの壁付にしたため、 水道の保温巻は建物取入1mで済むことになり、寒冷地一般家庭での配管電気代に比べ、大幅に安くなることになります。 また、建物内で水道凍結ということも、断熱住宅では心配なくなります。 当社の換気システムはジェイベックの3種換気システムを採用していますが、ダッチマン11の最弱運転なので、月/290円位で 運転できることになります。 ■予算上断念したこと■ 気密性能測定も断念せざるをえませんでした。ただ、問題になるとすれば、引き違いの2箇所でしょう。(居間はともかく 和室の窓選定に悩んだが、内障子を付ける関係で引き違いにした。 また、寝室やトイレの窓は縦滑出より、ドレーキップ窓の方が 本当は換気を考えれば適切だと思います。). SHSのマニュアルにあるU地区の断熱厚しかとれませんでしたが、やはりそれでも、住んでみると、すごく快適に感じるようです。 (これでも、U地区次世代省エネルギー基準をクリアするので、性能表示の基準で見れば、熱環境では最高ランクという事になりますが、 真冬に温度低下を感じさせない位となると、もっと断熱性能を上げたい所です。) ■入居後と反省点■ 引渡し後、かなり気に入って貰ったようで、寝室のロールブラインドや居間のカーテン選定、造りつけのテーブルに合いそうな椅子の選定 も任せて頂きました。 予想していなかった事として、居間南の窓は、夏の通風に考えていたのですが、犬小屋を南西の柱近くに置いたので、 犬がじゃれつくため窓が開けられないとのこと。 また、小型犬も引越しと同時に飼うことになったようで、 普段、居間〜洗面の間の引き戸を少し開けているようです。引き戸の下側に犬用通路を考えるべきだったと思ってます。 夏の日射対策については、居間引違いは、軒先が長く設計してあるから問題無いですが、やはり、西側窓の対策が重要なのでしょう 夏季は、すだれをホームセンターで買ってきて加工し、軒先にフックを付け吊るしました。(これが、一番ローコストで効果のある方法) 取外し、取付け、は専用の引掛け棒を作り対応しました。 問題点は、多少は取付が面倒なのと、すだれを吊ると、景色が良く見えない という事、外から見て統一感が無い事、などがあります。(西日対策には、ほかにも方法や図面上での対策も取れる。又、断熱住宅で、 日射対策や通風対策を全然考えないと、オーバーヒートで、夏の夜は暑い。) この家の場合、自分なりにそこそこ満足できる部分と、もう少し、こうしたいと思いながら、出来なかった部分とがあり、 少し複雑なのですが、Aさん夫妻は気に入っているようなので、よかったと思っています。 また、すぐに近所の人達とも仲良くなったようで、よく野菜を貰ったり、遊びに出かけたりしているようです。 やはり、最初紹介した別荘地より、この場所の方が、永住には向いているということなのでしょう。 ■その他■ 本当は、写真も掲載したかったのですが、了解が得られなかったため、断念しました。 また最近は、図面と一緒に、 室内説明用のホワイト模型(自作、半分趣味)を付けることが、多いので、あれば掲載したいのですが、この住宅分は作らなかった ため今は無理です、しかし、暇があれば作って写真掲載したいと思っています。(いつになるかは、未定) |
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