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A邸2003年完成(夫婦の永住物件) 3−1 別荘地 | |||
当社の場合、設計事務所が間に立って施工のみをする場合と、私が提案する場合とがありますが、自社設計の場合は、 全て自由設計になっています。 この設計編では私が設計して、了解して頂いた建物を紹介してます。 ただ、プライバシーの問題があるため、平面図のみとしています。 Aさん宅は、2002年〜2003年に土地を含めた計画、設計、施工と、当社が携わった物件です Aさん夫婦は最初から1戸建てを考えていたわけではありません。 友人から 「定年後、草津の温泉付マンションに住みたい人がいるが 相談にのってほしい。」というのが最初のはじまりでした。 そこで草津の知人でマンション関係に明るい人を紹介したのですが。 しかしリゾートマンションの多くは売却希望者が多いため、購入金額は安いが管理費が高く、またほかにも問題があるため 考え直すとのこと。 あらためて「草津以外でもいいから温泉の近い所の1戸建を考えたい。」と・・・ そこで土地が安く 永住できる 条件の別荘地を、うちとの付合いがある不動産屋さんに紹介してもらいました。 下の図面はイメージしやすいようにと、土地の 案内図、写真などと共に送った提案図面です。 ■土地の簡単な概要■ 自主管理の別荘分譲地なので管理費なし。 北面が道路。 南は国有林のため建物の心配はない。 たしか150坪位の土地。 西隣にペンションがあり近くにも永住者がいる。 冬季道路除雪は、自主管理のため無いが隣がペンション営業のため除雪してあり 自分の分は土地と少しの道路のみ。 ごみ置き場が近くにある。 土地が割合安く所有者が売りたいため値引きが期待できる。 村の上水道管が通っている。 比較的平らである。 温泉まで車で7〜8分位。 ■伝え聞いた家族条件■ 夫婦2人、子供なし。 首都圏近郊のマンション暮らし。 奥さんは老後は田舎に住みたい・・・。 ご主人は温泉に近い所、又ゆったりとした 浴室を希望。 20坪位の建物。 ただ寒冷地に生活したことは無い。 ■当社の考え方■ 当社の活動するエリアはほとんどが、次世代省エネルギー基準のU地区に区分されます。でも、新住協の講習会の中で鎌田紀彦助教授が 「軽井沢の断熱区分は、アメダスのデーターから判断すると、本来T地区に区分されるべき・・。」とも。T地区とは北海道と同等の 気候という事になるのです。 まだ嬬恋近辺でも「高断熱・高気密」というような住宅は、少数といえますが、北海道ではそれが普通に なっています。 当社ではこの気候を考えると「この地域には全て高断熱化された住宅を造るべき。」と考えています ■図面の考え■ まずこの図面は断熱住宅を前提にした間取りです。 一般の家では間仕切りを多くしないと暖かくないと考えがちですが、このような 家では少ない暖房機の場合、逆に部屋と廊下の温度差が気になったり、結露の原因になったりします。(詳しくは住宅の森にて) 窓はプラスチックサッシを考えていました 引き違いが少ないと感じるでしょうが、開き等の開口部に比べて隙間が多いためです 浴室は南にもっていき庭を見ながら入浴するよう考えました。 また南側の日差し対策ですがベランダを作ることによって 対応できると思いました。 あと内部開口部、廊下、便所の部分はモジュールをずらして少し広くしてあります。 まだそのころは友人を介してなので具体的な話には至っておらず、図面も簡単で、無難な線になっています。 |
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